シングルマザーの三兄弟国公立医学部現役合格日記

この春、二人の兄に続いて末っ子の三男が某国立大学医学部に入学。でも一番驚いているのは母親の私。なんでお前たちが現役で医学部に受かるんだ?三人三様のドタバタの医学部受験を振り返って。

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えー三男お前もか また医学部?

次男の受験が終わった時点で
三男は高校2年生
まあ普通なら、そろそろ受験も考え出す頃なのでしょうが
通っている高校のせいもあり


三男はのんびりムード
わたしの方も、体調がかなり回復
最後の一人ということもあり
緊張感ゼロ


まあ、好きな大学行けばいいんじゃない


1人ぐらい浪人してもいいか


などと、とんでもないことまで思い始め


上2人の時との違いに自分でもビックリ


生まれ順と母親の精神状態が
ここまで受験に影響するのですね


実際
三男が何学部に行きたいのか
さらに言うと
文系か理系なのかさえ
3年生になるまで知りませんでした


T大附属高校は
最後まで文系か理系かの区別がありません
クラスは1年からのもちあがり


3年生になって初めて、選択授業制になり


数Ⅲや物理を選択しているのを見て
やっと
あーこいつも理系かと気づいたのです


それまで
英語が比較的得意
暇さえあれば
ドストエフスキー全集だの
ハイデッカーの存在と時間
を読みふけり


小説や詩を書いてこっそり
投稿もしていたようで
もちろん一度も見せてはくれませんが


てっきりこいつだけは
文系に行ってくれるものと


わたしの家は医師家系ではありません
両親も親戚も医療とは無縁
元の夫の家は農家です


ただ、私の弟は医師
夫も医師で
子どももが2人医学部となると
どっちを向いても医者ばかり


つまらない


専門バカにありがちで
家庭の会話といったら


解剖実習のご遺体の話とか
何科を選んだらトラブルが少ないかとか
今日診察した変な患者の話とか
そんな話ばかりで


文系の子が欲しい


経済とか法学部とか
なんてインテリジェンス


文一とは言わないまでも
一橋とか早稲田とか
おじいちゃんのように外語大でもいいわね
と私の夢は膨らんでいたのに


えー三男、お前もか
医者はこれ以上要らないよ
我が家のリスク分散を考えても
君だけは、違う道に進んで欲しい


これはわたしの本心でした


医者はわたしも含め
経済や社会常識に疎いひとが多いのです


円高のときは
ドルを買えばいいのか売ればいいのか
投資信託も為替ヘッジも知らず
税制度も複雑でわからない


自分の給与明細の読み方すら無頓着


そんな時
軽やかに
母さん、
社会の仕組みはこうなっているんだよ
と教えてくれる賢い文系の息子
あこがれでした



三男が医学部を志望していることに
なんとなく気づいたのは
3年生の夏ごろです