シングルマザーの三兄弟国公立医学部現役合格日記

この春、二人の兄に続いて末っ子の三男が某国立大学医学部に入学。でも一番驚いているのは母親の私。なんでお前たちが現役で医学部に受かるんだ?三人三様のドタバタの医学部受験を振り返って。

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医学部後期入試にひとこと

なんだか色々忙しくて、投稿できませんでした
えっと、どこまでお話しましたっけ?


次男の後期入試でしたね


私は、医学部の後期入試はなかなか曲者だと思っています
多彩な人材を取るという名のもとに行われているようですが・・・


私の時つまり30数年前は、国立医学部はほぼ一発勝負
推薦ももちろん地域枠とかも前期も後期もありません
受験機会は一度だけ それが普通でした


私の持論をあえて言わせてもらうと
全部なくしてしまって、前期一本に絞るべきだと思います
多彩な人材はそれこそ、推薦とかAOとかで前もって合格させればいいのです


後期入試は結局前期で受からなかった人が、やむを得ず受けるところで、ある意味全員が第2志望以下なのです
志望校に落ちたから、仕方なく後期入試を受けるのです


で、入試も医学部の場合センター重視のところが多く、前期で難関校に受からなかった受験生の受け皿になっています
だから後期で受かる子はいわゆる冷めたというか、モチベがいまいち・・・


何を隠そう、我が家は次男、三男が後期入試合格組です
後期の受験校の選び方なんて、前期以上にいい加減


次男は現役男子が有利らしいから
三男はに至っては、ほかに受けられるところがないから


次男もD大はまったく頭にありませんでしたから、前期が終わって、さらに言うと
A大に落ちた後であわてて受験校について調べ、面接でなんていうか考えて


でもD県の地域医療も医療情勢も、D大の特色も何も知りません


面接で
「どうして本学を志望したんですか?」
と聞かれたらどうしようって悩んでいたので


間違っても、以前からあこがれてましたとか、貴校の教育方針に感銘を受けて
なんて嘘言ったらだめだよ


後期を受けてる時点でそうじゃないことがバレバレなんだから
せめて
「後期で受験できる中では貴校が一番自分に向いていると思いました」
ぐらいにしときなさい


とアドバイスしました


面接200 小論文100 センター700
これが後期の配点です


差のつきようがありません


駿台の出す医学部受験の資料というのがあります
かなり詳しく
前年の模試の偏差値ごとの合否や実際のセンターの素点での合否などが大学別にまとめられた相当膨大な資料です


夏以降駿台の受験セミナーなどに行くともらえます
内部生でなくても、模試など一度でも受けたことがあれば申し込めます
これは、一見の価値あり
私が駿台で一番役に立ったのは講義ではなくこの資料だと思っています


その資料によると
次男の受けた前年のセンター得点によるD大後期入試の合格状況は


次男の得点率88%より上の つまり89%では1~2名を除き全員合格
次男より下の87%より下では逆に2~3人しか合格していないという
完全なセンターで決まる試験
逆転はほぼ不可能です


次男はと言うと
試験が終わって小論文はけっこう難しかったと言い
面接ではD大学の志望理由も、D県の地域医療も何にも聞かれなかったよ~とのこと


まあ、どうせみんな考えずに受けてるんだし、D大の先生も聞いても無駄だと思ったのでしょう


ただ、卒業後D県に残るつもりはあるかとは必ず聞かれます
嘘でも、「6年間の間にしっかり考えます」 ぐらいは言っておきましょう


それにしても、自分の子が後期で受かっておいてなんですが・・・
医学部の後期入試って意味あるのかな~~

理科の選択 物理生物でもいいの?

ちょっと余談を


医学部受験では、理科は2科目
センターは必須、2次試験でも理科のあるところが圧倒的に多く、理科のない受験は考えられません


で、よく問題になるのが、どの科目を取るのかということ


長男と三男は 物理、化学
これは、医学部受験生の男子の王道ですね


次男は 化学、生物でした
物理が苦手というわけではなかったようですが、生物が好きだったので
これは、医学部受験生としては納得ですね!


でも長男から
「なんで、生物にしたのかな?物理なら満点取れるのに・・・」
と不思議がられていました


私は、32年前ですが、物理、生物で受験しました


これは次男と同じく生物が好きだったのと、私が最初に志望していた地方の医学部が物理必修だったからです


今でも物理必修の大学は、少しあります
北大、金沢、群馬など
ただこの場合はほとんど、物理、化学が必修なので、生物では今はもう受験できません


医学部なのにどうして生物が必修じゃないのか疑問ですよね~


どっちにしろ、物理、生物で受験する子はかなりレアです
多分100人に1人いるかどうか


私は物理も面白くて得点源でしたし、生物も好きだったので、この選択はちっとも不思議ではありませんでしたが・・・


子ども達に言うと、なんだかきわもの扱いされます


そして、どの科目を取るのが受験に有利なのか?
これは
何とも言えませんね~
合格率的には、物化という説もありますが、多分大学や年度によっても違うでしょうし
そんなに極端な差をつけるとも思えない


やっぱり好きなものを取るのがいいのでは


ただ一つだけ忠告を
化学を勉強しないで医学部に入ると、非常に苦労します
生物はみんな一から勉強するし、物理はほとんど使いません


私の頃A大は進級がゆるゆるで、ほとんど勉強しないまま単位が取れてしまいましたが
今だったら、留年必須だったと思います


化学は、生化学でも、薬理でも、臨床科目でも
さらには医者になってからも必要です


というか知らないと恥をかくし(製薬会社のプロパーさんの話がちんぷんかんぷん)、レベルアップができません
もちろん普通に臨床だけやる分には、そんなに困りませんが・・・
薬の処方をするのに、薬理の知識はそれほど要らないのです もちろんあった方がベターですが
私も今、化学式など一つもわかりませんが、そんなに困っていません


でも、論文を書いたり、学会発表をしたりとアカデミックなことを少しでもやりたいなら、多分必要です


といっても、物理生物で受かる子はあんまりいないでしょうから、関係ないかな

合格前予約って…何それ?

不合格がわかった後、次男はしばらくふて寝をしていました


中学受験でK成に落ちたときは、半日泣いていましたから、だいぶ成長したのかな
数学ができなかったし、まあ仕方ないという感じ


でもやはりショックの様で、
「後期を受けに行く元気が出ない」
などと言います


私は、早稲田に合格している時点で十分満足していましたで、入学金も払っているし
「いいよ、受けなくても~早稲田に行けばいいじゃん」
と気楽に言ってました
ずっと目指していたA大がだめだった時点で、次男は医学部はあきらめたのだろうとも思いましたから


ホテルも、新幹線もキャンセルしようとしていたら
「やっぱりD大は受けるよ」
「A大はだめでも、どうしても医学部に行きたい」


えーやっぱり受けるの?


8日に合格発表
そして翌々日の10日には二人で、D市行の新幹線に乗りました
天候が悪そうだったので、一日早めていくことにしました


学生服を着た次男と新幹線で移動しながら、段々雪景色になっていく中で
ほとんど会話もせず、かなり重苦しい雰囲気だったことを覚えています


でも、持ち前の明るさか、深く沈み込むこともなく
着いた日は郷土料理を食べながら、次々に入ってくる高校の友人たちの合格の報告を嬉しそうに聞いたりしていました


翌日は、受験会場の下見の後、私一人で街の不動産屋に


初めて訪れる街ですし、合格した場合に戸惑わないようにアパート事情を少しで知っておきたいと思ったからです


この時点では、次男の雰囲気から合格は期待できないのではと思っていました
でも、やっぱり受験は終わってみないとわからないので


不動産屋は私のような客がほかにもいて、
合格前予約
という制度があると知りました


国立大学の後期入試に限って、合格の前に部屋を押さえておくことができ
手付などのお金は一切不要 受験票を見せるだけ
合格すればそのまま契約
ダメだった場合はもちろんキャンセルですが、その場合でもキャンセル料などはかかりません
ただ、合格した場合は必ず入居するのが条件です



私はそこで、2つ部屋を見せてもらい
ホテルの部屋で休んでいた次男を呼び出して確認させ、
気に入った方の部屋を予約しました


後期の発表は3月の20日過ぎ
もし合格したとすると、そこから部屋を探して、契約して、引っ越してと
なんだか大変そうだなとちょっと心配でした


この合格前予約のおかげで、すごくほっとした気分になりました