シングルマザーの三兄弟国公立医学部現役合格日記

この春、二人の兄に続いて末っ子の三男が某国立大学医学部に入学。でも一番驚いているのは母親の私。なんでお前たちが現役で医学部に受かるんだ?三人三様のドタバタの医学部受験を振り返って。

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医学部受けるの??

長男が医学部を受けると言い出したのは、中学3年の頃です。
詳しくは言いませんが、家庭を捨てた彼の父(離婚した夫)も医師でそれに対する反抗心というかライバル心のようなものもあったでしょうか。で、目指したのはA大学。父親の出身校(私の母校でもあります)ですが、残念ながら国立の医学部の中でもかなりの難関校に属します。
「おれ、A大の医学部に行く」
まあ、その頃は小学生が ぼく宇宙飛行士になる とか プロ野球選手になる って程度の将来の夢~ぐらいにしか思っておらず
「はいはい、頑張ってね」と適当に流していました。


実は心の中で
 おまえな そう簡単にA大医学部には入れるわけないだろ お母さんがどれだけ勉強したと思ってんの!
とつぶやいていていたのです。


私は高校まで、かなり北の方の人口10万程度の地方都市に育ちました。一応その近辺では進学校と言われるものに通っていましたが、もちろん予備校もないし、参考書がそろった書店すらありません。そこから電車で3時間の県庁所在地にある国立大学を受験する子が多く、A大学を受けるといったら高校の先生にそんなよくわからない大学はやめなさいと言われたほどです。
ですから、Z会の添削だけを頼りに必死で勉強したのです。
部活にも入らず、友人と遊びに行くこともなく、毎日勉強ばかり
それが良かったとは全く思っていないのですが、少なくともあの環境で現役で合格するにはそうするしかなかったのです。


だからつい比べてしまうのでしょうね。
そんな中途半端な勉強の仕方で、医学部に合格するはずがない、なめるなよと
もちろんそんなこと、決して言いませんでしたけど。


でも長男は、中学も高校も野球部に所属して、遅くまで毎日練習。帰ってからはプロ野球観戦(ソフトバンクの大ファンです)
そのあとやっと2階に上がったので勉強するのかと思ったら
弟たちがおりてきて
「兄ちゃんにゲーム横取りされた」
だって。やる気あんのか!


高校に入っても2年生になっても、なんだかこんな調子。
長男の高校は面倒見のいい私立で、学校で駿台や河合塾の模試をやったり、休暇中に講習を開いてくれたり、駿台の講義をネットで受けられるシステムなんかもありました。
至れり尽くせりです。
学校の試験はそれなりの成績を取っていましたが、校外模試は散々な出来だったと思います。


私は子ども達に、医学部受験や医師になることを勧めたことはありません。
勧めたからって行く気になるものでもないし、実際医師という仕事は周りが思うほどは条件のいい仕事ではないからです。
体力的にも大変だし、精神的なストレスも相当なものです。学校の成績がいいからとか、将来安心だからという理由だけで医師になると、現実は厳しい。特に医学部は入ってしまうと医師になるしか道はないので、医者になりたいという強い気持ちがなければ行くべきではないと思います。
これからは医師の数が増えてくるので、免許があるというだけではだめで、一生勉強したり技術を身につけていかないと通用しないよ


こんな話をよくしていました。
まあその前に、成績が良くないのでもとから医学部受験なんて考えることもないよなあ
とも思っていましたが。