シングルマザーの三兄弟国公立医学部現役合格日記

この春、二人の兄に続いて末っ子の三男が某国立大学医学部に入学。でも一番驚いているのは母親の私。なんでお前たちが現役で医学部に受かるんだ?三人三様のドタバタの医学部受験を振り返って。

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おばあちゃんの死

ではまず長男の受験から


3兄弟の中で中学受験をしたのは次男だけ、長男は私立の中学に推薦入試で入り、三男は高校受験をしています。
長男は小2の頃から野球をやっていて、野球の強い中高一貫校に行きたがりました。ただ中学受験で合格できるような実力はなかったので、色々調べて推薦で入れる私立にしました。教科書レベルの算数と国語の試験、それから親子面接がありました。
塾にも通いましたが、あまり勉強はしていませんし、成績も偏差値で言うと40ぐらいでした。


親子面接で、優しそうな若い男の先生に
「みんなに自慢できることはある?」
と聞かれて、得意そうに
「ゆびずもうです」
と答えていたことを思い出します
じゃあ先生と勝負しようと言われて、照れながらゆびずもうをしていました。そして無事に合格。受けた子は大体合格するような、簡単な入試です。


中高時代は、ほぼ野球一色
定期試験の時に少し勉強するぐらい。
でもとても雰囲気のいい学校で、何より先生方がとても熱心で、生徒を大事にしようという気持ちが伝わってきます。長男本人も学校が大好き、私も大満足で本当にいい選択をしたと今でも思っています。


長男の意識が変わりだしたのは、私の母が亡くなったころからでしょうか
母、子ども達にとっては祖母ですが、忙しかった私の代わりに、幼いころとても可愛がってもらいました。下の子のお産の時に預かってもらったり、保育園や学童に迎えに行ってもらったり、子ども達もとてもなついていて、おばあちゃんが大好きでした。


母は筋萎縮性側索硬化症という難病で、5年間の闘病の末亡くなりました。少しずつ全身の筋肉が萎縮して、身体が動かなくなっていく大変悲惨な病気です。母の死は私にとっても子供たちにとっても大きな衝撃でした。次第に体の自由がきかなくなっていく恐怖の中でも母はずっと、持病を抱えた私と、3人の子どもたちのことを心配し続けていました。
その時高2になっていた長男は、祖母の死に何を思ったのでしょうか?ちゃんと聞いたことはないのですが、その頃から彼の勉強に対する姿勢というか、覚悟が変わってきたように思います。


とはいっても、人が変わったように勉強をし始めたわけではありません


高3になって部活を引退し、今までよりは勉強時間が増えましたが、野球中継は欠かさず見るし、弟たちと長々ゲームもするし、私から言わせればとても医学部受験生の生活ではありません。


3年生になって、確か駿台に通いだしたように思います。週に2回、数学と物理だったかな?駿台模試も受けましたが、当然A大学医学部 E判定 でもなぜか、早稲田の理工はCぐらいだったと思います。ごめんなさい定かではありません。この頃の私の記憶はかなりあいまいなのです。


なぜなら長男が高3の春ごろから、私の体調が悪化。(母の死が相当なストレスだったようです)休職しただけではよくならず、夏休みについに身体が全く動かなくなってしまい、精神科に緊急入院したのです。