年の近い3人兄弟だと、どうしても比べられてしまいます

私はできるだけ比較をしないよう育てたつもりなのですが・・・

3人3様　性格も体質も特技も能力も

長男は、合理主義というか要領がよく、よく言えばスマート
冷静で客観的すぎるところもあって、私は実は長男が少し苦手
これは私の性格のせいでしょうが、一緒にいて緊張してしまうのです
この子だけは、わかりやすい反抗期がありました
口をきかない、喧嘩で友達にけがをさせたり、ボールをフェンスや扉に投げつける、物を壊すなど
でも、受験が終わるころにはすっかり穏やかになっていたのは前に書いた通りです

次男は裏表がなく明るい
勉強にも部活にも、いつも一生懸命でした
一途に突っ走ってしまう情熱家　友人も多く一緒にいるとこちらまで楽しくなります
でも、人好きで人間関係で傷つきやすいタイプのようで、友人たちとの関係によく悩んでいます
努力家の次男は、勉強や進学のことで私を悩ませたことはほとんどありません

三男は、末っ子ですがとても大人びています
達観していると言ったらいいか・・・
中学時代からの趣味が小説や詩を書くこと
友人も多くありませんが、あまり必要性を感じないようでした
唯我独尊　周りの評価が気にならない子で、自分のやりたいこと、好きなことをだけをやる　納得できないことはやらない
そんな印象を受けていました
かといって、わがままとか自分勝手というわけではなくて、兄弟の中で一番優しく、人の気持ちのわかる子だなと母親の私は感じていました

このように、考え方や性格の違いが、良きにつけ悪しきにつけ大学受験には大きく影響しました

次に、三男の高校受験のお話です

次男が中学受験をしましたので、三男もその流れで、5年生の途中ぐらいから塾に通いだしました。と言ってもガリガリの受験塾ではなく、個別指導のような所です
6年生に上がる際、これからの受験に向けてのコースを選ぶ話になった時
三男が泣きながら
「ぼく、受験したくない。みんなと一緒の中学に行く」と言いました

3月生まれの三男がかわいくて、かなり甘やかしていた私は
「やりたくないなら、受験なんてしなくていいよ～」と優しく言って
サッサと塾をやめさせてしまいます

次男と比べてとても幼い印象があったので、この子には中学受験は無理だろうとなんとなく思っていましたから

だから中学2年になるまでは、この子は勉強があまり得意ではないようなので、近所の公立の中堅校（偏差値50後半ぐらい？）にでも行ってくれればいいやと考えてました

中学2年の夏、ちょうど私の体調が悪化し、長男の大学受験を控えていた頃
三男が、「Z学院に行きたい」と言い出します
Z学院は、地元では大手の受験塾。次男も中学受験で通いましたが、むしろ高校受験のほうが有名で、実績もある塾です。
中2になって、どちらにしろ高校は受験しないといけませんし、そろそろ塾も必要だろうと思い、あまり考えずに入塾させます
当然、一番下のクラスだろうと思っていましたが・・・

最初の塾のテストで、偏差値60ぐらいの大変いい成績を取り、その後も試験のたびにクラスが上昇、何カ月もしないうちに一番上のクラス（難関国私立コース）に入っていました
このあたりのことは、やはり私の体調が悪かったころであまり記憶がありません

ただぼくは公立高校に行きたいのに～
国立や私立の難関校を目指すコースに入っていることがなんとなく腑に落ちない
でも下のコースに自分から移るのも気が進まない

そんなことを彼は悩んでいた気がします

3年生になって本格的に受験勉強が始まります
三男は塾の先生をとても慕っていて、課題も真面目に取り組んでいました
ただ一度だけ先生に反発をしたことがあります

そのクラスは難関コースということもあり、男の子はほとんどあの超難関私立K成高校を目指していました。
三男はずっと公立のトップ校（C高校としましょう）を第一志望にしていました
ちょうどその年はK成高校と公立高校の入試日が重なっていました
3年生の10月ごろでしょうか
塾の先生は三男にK成高校の入学説明会に行ってくるように言ったそうです
三男がK成を受ける気はないので断ると、とにかく説明会に行ってみてそれから考えればいいとかなり強引に勧めたそうです
三男は尊敬していた先生に、無理に志望を押し付けられているような気がして、腹が立ったようです
結局K成の説明会には行かず、もちろん公立入試を受けました

その代わりというか、難関コースに入っている手前もあったのでしょうか、入試日がずれている国立のT高校も受験することになります
本人はあくまでも第一志望は公立トップC高校、国立T高校は力試しのつもりでした。