シングルマザーの三兄弟国公立医学部現役合格日記

この春、二人の兄に続いて末っ子の三男が某国立大学医学部に入学。でも一番驚いているのは母親の私。なんでお前たちが現役で医学部に受かるんだ?三人三様のドタバタの医学部受験を振り返って。

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やっぱり現役男子が有利なの?医学部入試の闇

長男のように、全く準備のない国立前期を受けるわけではありませんし、理科大はセンター利用で確実に押さえられていますのであと押さえとして受けるのは早稲田だけ


だいぶゆとりはありました


あと、けっこう悩んだのが後期をどこにするかです


センターが88%だと、後期はどこに出しても足切りにはかかりません

もとい、ごく一部を除いて


恐ろしいことに、88%で、足切りされてしまうところもありますね😅


センター比率が高く、2次は面接+小論のような、センターでほぼ決まるところか
2次重視、がちの学力試験をする、山梨とか岐阜、奈良県立などで勝負するか


次男は


「後期を受けるということは、A大がダメだったということ、相当にショックを受けてると思う
A大の発表は8日で、後期入試は12日
このわずかな間に、気持ちを建て直して、難しい学科の試験を受ける気力はもうない」



ただ、9割ないと、センター比率が高いところは確実ではない
その年によって、センターの難易度は変動するし、もともと後期は定員も少ないので読みにくいのです


山形にするか、富山か…
かなり悩んでいましたが、センターリサーチの日、予備校の先生から聞いた


D大学は現役の男子が有利

という言葉を信じて、D大学に出願しました
ここは、定員が25名と、後期の中ではかなり多かったことも理由です


「現役男子が有利」


一体そんなことがあるのか、最初聞いたときは半信半疑でした
まあでも、どこに出しても確実ではないなら、次男が有利だと嘘でも思えるところがいいだろうと言うことで、後期はD大に出願しました


医学部入試で、性別や、現役、浪人の年数などで差別はあるのでしょうか
昨年東京医大他私立大で、女子と浪人生への減点騒ぎがありました


多分どこの大学でも多少の加減はされている


これが私の肌感覚です 現役の医師として、現場で感じる閉塞感も交えての実感です


もちろん国公立大学で、学科試験の点数から一律減点などということは絶対にありえない


ただ、医学部には面接があります


3人の子どもの受験を客観的に見ても、残念ながら面接での女子、多浪生、地元出身者への得点調整は、恣意的な範囲で存在すると思います


なぜならば、女医が増えると現場は回らない
都会出身の学生は、地元には残らない  
現場ではやっぱり、年配者より若い医者が欲しい     からです


医学部は医師養成の専門学校です
医学部に入るということは、もうそれで半分就職試験を受けているようなもの
他の学部のように、全くの公正な入試というのはあり得ない


だからといってこっそり減点というのは言語道断です
正々堂々と、こういう理由でこういう学生が欲しいのだと公表し 不公平な入試をすればいいのです
もうすでに不公正な入試はやってますね
推薦入試や、地域枠がそれです
医学部はそれでやむを得ないし、真に学力的に優秀な人はそれほど必要ないのですから

次男 センター 88%

次男の高校では、部活を引退する3年生の1学期を境に、学校全体が受験モードになっていました
次男も夏休みは駿台の夏季講習に通い、自習室にもよく行っていたようです
ただ、3年生になってからは、模試ではそこまでいい成績は取れず
A大医学部の判定はC~Dといったところ


でも私は、それほど勉強しなかった長男が何とか医学部に受かったのだから、次男ならA大は無理でも、どこかの医学部に合格できるのではと単純に思っていました


次男は、どうしてもA大に行きたいようで、”A大への道”と題した、入試対策と詳しい勉強計画を自分で作成し、分厚いファイルにまとめていました
早いうちから過去問も解いて、できたのできないの一喜一憂


センターも10年分を3回解くと言って(ほんとにやったかはわかりませんが)、長男との受験に対する熱心さの違いは明らかでした


次男もセンター利用で私立を受けます
兄の時と全く同じ、理科大の応用生物
そして一般入試で早稲田の先進理工 生命医科


違うのは、私がこっそり中央大などに出願しなかったことぐらいです



さすがにセンター前日は緊張していました


次男が受験した年は、国語が難しく理系の子にとっては大変だったようです


次男は1日目帰るなり
「国語が全然できなかった」といっていました
兄の例があるので、もちろん答え合わせはせず
それほどがっかりした感じでもありません


2日目は、数理は全教科満点を取ってくると 意気込んで出かけて行きました


帰宅してから、いよいよ自己採点です
駿台のネット発表を見ながら、採点していきます
「あー」とか「よし」とか大きな声を上げながら採点していくのでこちらも
気が気ではありません


結果は88%

国語 146
社会 81
英語 194  リスニング34
数Ⅰ 100
数ⅡB 100
化学 85

生物 100


うーん 思わずうなってしまいました
A大を受けるにはやや心もとないが、ほかに志望を変える程悪くもない


長男のように、明らかに失敗した科目もない

のですが…

微妙です


次男は9割は取りたかったようですが、ずっとA大志望できましたので、ほとんど悩まず
「A大を受けるよ、いいよね?」

もちろんダメとは言えません


A大は2次重視ですので、この得点なら逆転は可能ですが、センターも2次も得点力のある受験生が集まります
次男は十分勝算はあると思っていたようですが・・・


これは、4月に入試センターから送られてくる結果です
自己採点と、1点の狂いもありませんでした


センターから始まる次男の大学入試


またしばらくの間、落ち着かない日々が続きます

次男も医学部を 兄のリベンジ?

次男が通ったのは、県内私立の2番手校


中学受験では、首都圏中からお試しで多数の受験生が集まることで有名です


父親が家を出た直後、大震災がありました


直接の被害はありませんが、学校は休校、電車ダイヤは乱れ、我が家でもたびたび計画停電

一体、電車で私立の中学になんて、通えるの?

もう、中学なんて地元の公立で十分

そう思った親は、私の他にもたくさんいたことと思います


次男の学校は、2番手校によくある、面倒見のいい学校です

高校一年生のうちから、校内で駿台や河合の模試

長期休暇には、さまざまな講習

勉強合宿なんていうのもありました

保護者会の度に、分厚い受験用の資料が配られ、親への働きかけも熱心でした



スポーツも盛んで、次男は陸上部でしたが、高校3年の6月まで、週5~6日活動していたと思います

そのため、予備校に定期的に通いだしたのは部活終了後です


部活をしながらも、次男はよく勉強していました

8時過ぎに帰宅、食事と入浴のあと、日付が変わるまで机に向かっていました


次男が医学部を目指した時期は、はっきり記憶がありません

中学2年ぐらいまでは、学校の先生になりたいと言っていた気がします


長男の受験の頃は、すでに自分もA大医学部と言っていましたので、中学の終わりか高校にはいる頃でしょうか


次男は、前も書きましたが、高1からZ会をやっていました

数学と英語だったかな

返却された答案をときどきみせてくれましたが、数学などすばらしい図やグラフと、きれいな数式がびっしり

模範答案の様で、びっくりしました

答案の提出率も良かったと思います


高2までは、模試の成績もとてもよく、数学の偏差値80とか、A大医学部 A~B判定

この子は第一志望に受かるかもとのんきに考えていました


高2の冬頃でしたか

A大医学部のキャンパスを見たいと言うので、一緒に行ったことがあります

私にとっては、母校でもあるし、附属病院で勤務していたこともありますので、かって知ったる場所


ただ、大学の建物内に入るのは、ものすごく久しぶり

学生時代の講堂や部室なんかがそのままで、タイムスリップしたかのよう

次男そっちのけで、キャーキャーはしゃいでしまいました


帰り際、

母さん、俺、来年は絶対このキャンパスに立ってみせる

兄ちゃんのリベンジだ


高校球児なみの熱さでそう言ったので、思わず笑ってしまいました


次男もおじいちゃんに英語を教わりました

長男の受験が終わってまもなくから、受験終了までの約 2年


月に1~2回ですが、最初の頃は父手作りの教材で、文法とか読解を

英字新聞や、英語の小説を読んだり

3年になると、入試問題にトライして


勉強のあと、いつもみんなで夕食をとったのですが、孫たちと雑談をするその時間、父はほんとに幸せそうでした