シングルマザーの三兄弟国公立医学部現役合格日記

この春、二人の兄に続いて末っ子の三男が某国立大学医学部に入学。でも一番驚いているのは母親の私。なんでお前たちが現役で医学部に受かるんだ?三人三様のドタバタの医学部受験を振り返って。

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医学部受験の面接

医学部には学科試験のほかに面接があります。

面接試験は、ブラックボックスのように思われていて、内容や採点基準が明確でないため、「面接落ち」など様々な憶測が飛びかいます。


学科は十分合格なのに、面接で落とされた
多浪生はマイナス〇点、県内の一浪までならプラス〇点
ドボン問題があって、××と答えたら、一発不合格  などなど


私は私立医学部の入試や、推薦入試のことはわかりませんが、国公立の一般入試に限っては


面接はそんなに気にしなくてもいい
はきはき、元気に答えましょう


私には大学の同級生で医学部の教授や講師になってる人もいて、その友人たちから聞いた言葉です
もちろん、大学入試の面接官である友人が、試験内容をもらすことはないのですが、飲み会の席とかで雑談混じりに聞いた話


「面接ではまず落ちないよ、しっかり受け答えしてるか見てるだけ」


だから、私も面接はあまり気にしませんでした
面接対策とかをやってくれる予備校もあるようですが、面接試験の内情は外部にはわからないのではないでしょうか
色々心配せず、そんな暇があったら、学科の勉強をしましょう


ただ、ほかに入試と同じで、
医師の志望動機と本学の志望動機はすらすらと


面接官も人間なので、地方大学ならその大学や地方に魅力を感じます
ぐらいは嘘でも言えないと、やっぱり失礼です


要するに、ほかの入試や、就職の面接と同じです


でも、初めての面接試験、緊張のあまり何も答えられないということになってはかわいそうなので
私はそれぞれの子ども達に、受験の数日前に一度だけ、模擬面接をやってあげました
リビングを会場に見立て、いすに向かい合って、結構真面目にやりました


面接対策の本を1冊だけ事前に読んでおくように言って


「尊厳死」とか「出生前検査」とかその時々の医事ネタも少し混ぜて


医療用語は十分に理解はしていませんでしたが、答え方や考え方は3人とも意外にしっかりしていました。
これなら、面接で落とされることはないはずそう確信したのを、覚えています。


学校の先生などに一度は模擬面接をやってもらったほうがいいでしょう
それ以外は特別な対策は不要です

遠方の受験に親がついていくのはやっぱり過保護?

長男は国立前期、次男は国立後期、三男は前期も後期も遠方の医学部を受けました
いずれも北の方、うち3校はかなり雪深いところです


結論から言うと私は遠方での受験にすべて同伴しました
最初に長男の受験が決まった時ついていくべきか、かなり悩みました
男子、18歳。その受験に親がのこのこついていくなんて、子どものためにもならないのでは?
もちろん自分の受験の時は、どんなに遠方でも親の付き添いなんて聞いたこともありません。一人で上京し、全く知らない街で旅館に泊まって受験を受ける。それが普通でした。


でも、飛行機でしか行けないところ、かなりの雪国で寒い。飛行機が欠航することもよくあるし、慣れない雪道で転んでけがでもしたら・・・
と心配しだすときりがなく、気が付くと私は、2人分のホテルと往復の飛行機を予約していました


ニュースで見たときは
「子供の受験についていくなんて、最近の親はなんて過保護な」
と言っていた父も、娘と孫の場合は事情が違うようで
「何かあったら大変だから、ぜひ行ってやりなさい」
とのこと


たぶん私は、北国ではなく九州でも沖縄でも、ついて行っていただろうと思います。
合格は半ばあきらめていたのですが、最後だから長男に悔いのない受験をしてほしいと思っていました。万全の状態で受験をさせてやりたかったし、家で一人で心配しているのが耐えられそうもなかった。完全に親の側の理由ですね。


長男でついて行ってしまうと、同じぐらい遠方の場合は一緒に行かない選択肢がなくなってしまい、次男も三男も同伴しました。


長男の受験地は、私が高校までを過ごした地方の県庁所在地 B市です。
まったくの偶然ですが、長男は面接で志望理由を聞かれたら
母の出身地なので、昔からあこがれてました」
とかなんとか答えておこうと言ってました うそつき!


空港からB市に向かう列車の中で
親がついてきているのなんてうちぐらいかな、恥ずかしいかな
と思っていたら、とんでもない
受験生とおぼしき若者の、半分ぐらいは親が一緒。父親も結構いました
無言で参考書に目を通している受験生の横で、所在なげに座っている親の姿


時代は変わったんだなと思いました

医学部合格に予備校は必須か?

「医学部合格に予備校は必要なのか」問題について
ちょっと私の考えを


まず、私の場合
これは地方(特急で3時間行かないと塾も予備校もない)に住む高校生としては、選択の余地がない
この話をすると「時代が違う」と子ども達はまったく相手にしませんでしたが・・・


私の高校から現役で、同級生が旧帝大医学部に2名(どちらも男子)合格しています。この友人たちと私に共通していたことは、学校の成績が優秀だったことと、Z会をやっていたこと。
ですから、少なくとも30年前は、難関医学部に現役合格するのに、予備校は必須ではなかったということになります。


えーそんな大昔のこと、何の参考にもならない!確かにその通り


ではうちの3人の子ども達については?


まず長男
高3から駿台 週1から2回 夏季、冬季の講習は2~3講座とっていました
でも結構休んでいたようで、チューターさんからよく電話がかかって来ていたかな


模試は学校で、駿台と河合を高2で2回、高3で4.5回
でもだいたい判定は悪く、志望校決定の参考にはまったくならず
最後に長男に聞いたところ
「駿台に行って役に立ったのは自習室ぐらいだね」


次に次男
この子が一番真面目で、部活の終わった高3からやはり週1~2回
そのほかに高2から春夏冬と季節講習も。高3の夏、冬は講習代だけで10万以上かかりました。センター後も直前講習などに行っていました。
さらに高1からZ会 数学と英語 しかも欠かさず提出していたようです
模試オタクでもあり、低学年のうちからよく模試を受け、高2で5回ぐらい
高3になっては毎月のように受けていました


最後に三男
この子はほとんど通っていません 
誰でも知ってる超名門校に通っていましたが、学校は受験指導は一切せずの放任
模試もやらないし、定期試験で順位も付けません
この子だけは予備校に行ったほうが、と思いましたが・・・
高3の夏季講習にほんの数日、冬季も申し込みましたが、一日行っただけで
「つまらない、時間の無駄」と言って以降欠席
模試は恐ろしいことに高校3年間で2回受けただけ
Z会も3年間お金を払っていましたが、解答が返却されてきたのは数える程でした


というわけで、予備校問題の私の意見


予備校が役に立つか、必要かは子どもによる


予備校がない地方や、経済的な問題で通えない受験生に
医学部合格に予備校は必須ではありません。大丈夫、何とかなります
代わりにZ会をやりましょう~ わりに安価で役に立つ」


中学、高校、大学とそれぞれの受験を経験した母親の立場から


予備校や塾は 中学受験>>高校受験>大学受験 この順に必要度が下がる